英会話初心者のリスニング・発音の効果的な勉強法まとめ

英語の発音がなかなか聞き取れない! 
リスニング力がなかなか上達しない!
リスニング力上達のコツを知りたい!

日本人が英語のリスニングが聞き取れない、あるいはなかなか上達しないのには明確な理由があります。

そして英語のリスニングには上達のコツがあります。コツさえつかめばリスニング力は飛躍的に上達します。

私はそのリスニングの上達のコツを、1週間に2,000人以上を教えている人気英語講師の関 正生先生から教わりました。関先生は23年間にわたって英語を教えてきた『人に英語を教えるプロ』。

そんな関先生が著書の『世界一わかりやすい 英語の勉強法』、『世界一わかりやすい 英語の発音の授業』の中で書かれている、英会話初心者向けのリスニング・発音の効果的な学習法について紹介していきます。

英語が聞き取れないたった2つの理由

英語を日本語に訳してしまっている

英会話初心者が英語が聞き取れない最大の理由の1つはこれです。私たちが義務教育で受けてきた英語教育は、英語を日本語に訳して理解するスタイルを取ってきました。

でも残念ながらこのスタイルで英語学習を継続してもいつまでたっても英語を聞き取ることができるようになりません。

あなたも既に気がついているように、実際の日常英会話では英語を日本語に訳している時間は無いですし、その作業を頭の中でしている間に、相手はどんどん次の英語を話していくので聞き取りが追い付かなくなってきます。

つまり、日常英会話をネイティブとしていくためには、英語を英語のまま理解しなければならないということです。

例えば、あなたが『Thank you very much!』と言われたら、『あなたにとても感謝しています』というように日本語に訳して英語を理解していませんよね。

英語を『直訳』するのではなく、英語の意味を『そのままで理解する』を意識してみると、リスニング力はどんどん上がっていきます。

3つのリスニングの法則を理解していない

『英語をたくさん聞いて耳を慣らしましょう』、『英語のスピードを上げてスピードに慣れましょう』など、リスニング力を伸ばすためにこういったアドバイスをあなたも受けてきたかもしれません。

かつての私は、こういったアドバイスをもとに英語学習を進めてきましたが、思ったようにリスニング力が上達しませんでした。そこで関先生の著書に出会い、リスニング学習の概念がガラッと変わりました。

関先生の『世界一わかりやすい 英語の勉強法』の著書から引用すると、リスニング力がなかなか伸びないのは、『英語が聞こえない』のではなく『英語(発音・リスニング)のルールを知らない』とのことでした。

これは本当に目からウロコでした。

『私のリスニング力がなかなか伸びなかったのはこういうことだったのか~!』と気づくことができました。

『何度聞いてもきちんと聞き取れない』そういう人は、英語が聞き取れないのではなく、そもそもそのように発音していなかったり、音が消えていたり、2つの単語がくっついて違う音に変化したりなど、英語の発音のルールを理解していないから聞き取れないのです。

そういった英語(発音・リスニング)の3つのルールを関先生の著書から引用して紹介していきますね。

3つのリスニングの法則

関先生がその著書『世界一わかりやすい 英語の発音の授業』の中で言っている、英語のリスニング力向上のための英語(発音・リスニング)のルールを3つ紹介します。

リスニングの法則①(弱形を理解する)

例えば『and』を英語の辞書で引くと、『弱形』と『強形』という2種類の発音方法があることが分かります。

学校では英単語を『強形』の発音で学びますが、実際の日常英会話では『弱形』で発音されるんです。なので弱形の発音の仕方を学習するだけで、今まで聞き取れなかった英語が劇的に聞き取りやすくなってきます。

ちなみに『and』の弱形は、『ン(n)』、『アン(ən)』、『ンド(nd)』となり、実際の日常英会話の中ではこれらの3つの発音のいずれかとなり、決して『アンド(ænd)』という強形の発音にはなりません。

この他にも関先生の書籍では、『of』、『to』、『him』、『you』などの様々な弱形を紹介しているので参考にしてみて下さい。

リスニングの法則②(飲み込む音を理解する)

リスニングの法則の2つ目の『飲み込む音』とは、同じ音・似た音がダブった時に消えてしまうこと。

英語にはこういった『飲み込む音』が結構多く、関先生の書籍でも何種類か紹介されているので一部を紹介しておきます。

飲み込む音の例

・cupboard カップボード→カッ・バード
・give me ギヴ・ミー→ギ・ミ
・can キャン→カン/クン
・can’t キャント→キャーン
・twenty トゥエンティ→トゥエニィ

…など、ここで紹介したのはごく一部ですが、子音が飲み込まれたり、語末の子音が飲み込まれたり、【t】【d】が飲み込まれやすかったりなど『飲み込む音』には一定の特長があります。

関先生の書籍には詳しく解説しているので参考にしてみて下さい。

リスニングの法則③(変身する音を理解する)

リスニングの法則の3つ目は、子音と母音がくっついたり、『it』や『you』などとくっついて異なった音に変身するケースです。具体例を挙げてみると。

返信する音の例

・Can I~? キャン・アイ→キャナイ
・Could I~? クッド・アイ→クダイ
・Check it out チェック・イット・アウト→チェキダウッ
・Can you キャン・ユー→キャニュ
・Have you ハヴ・ユー→ハヴュ

この他にも関先生の書籍では、様々な事例を具体的に紹介しているので参考にしてみて下さい。

発音の訓練でリスニング力が上がる

楽器の演奏ができる人は、楽譜を見るだけでメロディーが頭の中に浮かびます。それと同じように英語の発音記号がわかると、英語の正確な音のイメージが頭に浮かぶようになります。つまり英文を見るだけで、正しい英語の発音が頭の中に響き渡ります。

自分で正確に発音できる音だからこそ聞き取れるのであって、自分で正確に発音できない音は聞き取ることができないのです。

英語のリスニング力が伸び悩んでいる方は、自分の英語の発音を一度チェックしてみましょう。英語の発音が正確にできるようになってくると、リスニング力は劇的に伸びていきます。

ぜひ、関先生の『世界一わかりやすい 英語の発音の授業』で英語の発音のルールをマスターしてください。発音のルールをマスターすると、ネイティブの英語の音が聞こえるようになってきます。そして自分の話す英語が相手にきちんと伝わるようになってきます。

リスニングの理想的な学習法のディクテーション

英語学習で最も効果的な学習法はディクテーション学習とよく言われるくらいこの学習法は非常に効果的です。

ディクテーション学習とは、英語の音声を流しながら聞き取れた英語を全て書き取っていく学習法です。

英文を完璧に聞き取るために繰り返し英文を聞かなければならないこの学習法は、リスニング学習でも最も効果的と言われています。

しかし、この学習法は、その都度英文を巻き戻し再生したり、そして答え合わせをしたりなど非常に面倒くさくて時間がかかります。

そこでおすすめなのがニンテンドーDSの『もっとえいご漬け』です。

このゲームは侮れません。

面倒なディクテーション学習が、ゲーム要素をふんだんに盛り込んで楽しく継続できるように工夫された超おすすめの英語学習教材です。ニンテンドーDSを持っている方ならぜひ購入してみて下さい。

この一つ前の世代の『えいご漬け』というソフトもありますが、続編のこちらの『もっとえいご漬け』の方が使いやすくて改良されています。

このサイト内では、ニンテンドーDSの『もっとえいご漬け』を使ったディクテーション学習の仕方を紹介しているのでよければ参考にしてみて下さい。

英会話初心者必見!ディクテーション学習の最強のゲームソフト

2019年8月10日

リスニングに効果的な学習法のシャドーイング

ディクテーション学習は時間がかかってなかなかできない方には、シャドーイング学習がおすすめです。

シャドーイング学習とは、英文をリスニングしながら、同時にその英文の音の真似をして声に出していく学習法です。

実際にやったことがある方はご存知だと思いますが、これがそう簡単にはできません。

関先生はその著書『世界一わかりやすい 英語の勉強法』のなかで、最初は、英文を見ながらシャドーイングを行っても問題ないと言っています。

5回くらい英文を見ながらシャドーイングをしたら、徐々に英文を見ずにやってみることを推奨しています。

最初のうちは5回くらいではなかなかシャドーイングできませんが、英文を見てシャドーイング、英文を見ずにシャドーイングを繰り返していくうちに徐々にできるようになってきます。

教材は何を使っても良いとのことだったので、私の場合は、ネイティブイングリッシュという教材を何度も何度も通勤時間に聞いて、シャドーイング学習を行っています。

このサイト内では、私の通勤時間を使った聴くだけ英会話学習の仕方を紹介しているのでよければ参考にしてみて下さい。

リスニング学習におすすめの機器とその3つの機能

リスニング学習で絶対に欠かせないのがソニーのウォークマンです。ソニーのウォークマンを活用すれば、英会話学習の効率が非常に上がり、学習のストレスも激減します。

もちろんソニーのウォークマンでなくても、スマホや他のウォークマンでも構いません。私がソニーのウォークマンをおすすめする理由は下記の3つです。

ソニーのウォークマンの特長

・ノイズキャンセリング機能が付いている
・英文の巻き戻しがすごく簡単
・英語の再生スピードを変えられる

ソニーのウォークマンのこれらの3つの機能は、リスニング学習を効果的・効率的に行ううえで非常に助かります

ノイズキャンセリング機能

リスニング学習をする時には英語の音をきちんと聞き取れる環境が大切です。その時にノイズキャンセリング機能は非常に重宝します。

特に私の場合、通勤電車の中でリスニング学習をしているので、ノイズキャンセリング機能のおかげで通勤電車内の騒音を消してくれるのでリスニング学習が非常に快適です。

この機能があるのとないのとではかなり違いがあるので、私のように通勤電車内でリスニング学習をする人にはノイズキャンセリング機能は必須です。

その点、ソニーのウォークマンならノイズキャンセリング機能と専用のイヤホンが付いているのでおすすめです。

英文の巻き戻しがすごく簡単

文字に書いただけではなかなかピンと来ないかもしれませんが、この機能は本当に便利です。

ソニーのウォークマンには、リスニング中に『▲』ボタンを押すと1回押すごとに3秒ごと巻き戻しされる機能が付いており、2回押せば6秒、3回押せば9秒…というように簡単に巻き戻しができるんです。

普通のウォークマンだと、戻るボタンを長押しで戻す機能が普通ですが、この場合だと長押しする時間の調節が難しく、最悪の場合、一番最初まで巻き戻されてしまいます。

ソニーのウォークマンのこの機能のお蔭で、そういったストレスから解放され、何回聞いても聞き取れないところを何度も聞き直すことができます。

実際にシャドーイング学習をすると分かりますが、この機能があるのとないのとでは、英語学習のストレスが全然違ってきます。

英語の再生スピードを変えられる

ソニーのウォークマンなら、再生スピードを0.5倍速~2倍速の21段階に設定できる機能が付いています。

聞き取りにくいところは0.5倍速にしたり、慣れてきたら1.25倍速にしたりなど簡単に再生スピードを調節することができます。

しかし、いくら再生スピードが調節することができたとしても、普通のスピードの英語が十分に聞き取れないにもかかわらず、最初から再生速度を速めて英語を聞くことはおすすめできません。

この学習法だと、残念ながら何回聞いても、いつまでたっても英語を聞き取ることができないままです。まずは、この記事内で紹介したリスニングの3つの法則を理解し、普通のスピードで聞き取れるようになることが大事です。

そして聞き慣れて普通のスピードで完全に聞き取れる英文に関しては再生速度を早くするなどして耳を慣らしていくのが効果的です。

 

英会話初心者が日常英会話のマスターを考えるとき、最も重要なのは継続的な正しい英語学習です。

ただ頭では分かっていても、『毎日の仕事が忙しくて勉強する時間がなかなか取れなかったり』、『英会話スクールなどに行くお金がなかなか捻出できなかったり』、『英語学習をなかなか続けることができなかったり』など日常英会話をマスターするには大きな壁が立ちはだかっています。

日常英会話をマスターするには、こういった問題を解決していかなければなりません。

『短時間で効率的・効果的』、『できるだけお金をかけない』、『通勤・通学などのすき間時間でもできる』など、そういった英語学習が必要になってきます。

そこで以下のページでは、日常英会話マスターのために具体的にどのような英語学習を行うべきかを紹介しています。

私が実際に試してきた中で最もおすすめの教材の特長とその違いの比較、継続できる正しい学習法です。

間違いのない教材選びと正しい学習法は、英語学習の失敗を防ぎ、日常英会話マスターの近道となります。