英会話初心者がネイティブの英語が聞き取れないたった3つの理由

『英語の読み書きはできるのにリスニングは苦手』『英文を見ると簡単な英文なのになかなか聞き取れない』

そんな英語のリスニングができずに英会話がなかなか伸びずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

今回は、英会話の『聞き取れない』3つの理由を紹介し、その対処法について私の体験談も交えて紹介していきます。

英語が聞き取れないたった3つの理由

聞き取れない英文を実際に見てみると意外と簡単な単語ばかりの英文に驚いた経験はないでしょうか。かつての私はそうでした。

中高と6年間英語を学んできたのに、いざネイティブの英語を聞くとリスニングが苦手でなかなか聞き取ることができません。

多くの人は私のように、英語の読み書きはある程度できるのに、英会話はなかなか聞き取れないという人は多いのではないでしょうか。

今でこそ、この英会話の壁を越えてきましたが、私はこの『英語が聞き取れない』を克服するのに随分苦労しました。

たくさんの参考書、英会話教材を購入してきて学習してきて、挫折してきて、ようやく『英語が聞き取れない』理由にたどり着きました。それはこの3つです。

3つの理由
  • 単語を知らない
  • 正しい発音を知らない
  • 音声変化を知らない

1つめの『単語を知らない』、2つめの『正しい発音を知らない』に関しては、言われなくても当たり前のことかもしれませんね。

しかし、最後に紹介した英語特有の『音声変化』に関しては、馴染みがないかもしれませんが、音声変化を知ることによって私のリスニング力は劇的に伸びました。

まずは3つの理由について詳しく紹介していきますね。

【理由1】単語を知らない

当たり前のことですが、知らない単語は聞いても聞き取れません。

知らない単語が英文の中に出てくると、そこで脳の働きがストップして、その後の英文が聞き取れないという経験があなたにもあるかもしれませんね。

こういった事にならないためにも、日常英会話に多頻度で出てくる英単語は前もって覚えておいた方が良いでしょう。

【理由2】正しい発音を知らない

そして次の理由は、英単語の正しい発音を覚えていないことが挙げられます。

英語の読み書きだけなら正しい発音は必ずしも必要ありませんが、英会話ができるようになるためには、英単語の発音が分からないと致命的です。

聞いている英語が聞き取れないだけではなく、こちらの話す英語も相手に伝わりません。

例えば、英語には4つの『ア』の発音があります。発音記号で書くと、【æ】【ɑ】【ə】【ʌ】の4種類があります。

英語を聞き取れるようになるためには、単語を覚える時には単語の意味だけではなく、その発音もしっかりと覚えておくようにしましょう。

【理由3】6つの音声変化を知らない

『音声変化って何のこと?』って思われる方もいるかもしれませんね。

音声変化とは、読み書きの英語ではなく、話し言葉として英語を使う際におこる単語と単語の間に起こる読み方の変化です。

言葉で説明するとなかなかイメージしにくいかもしれませんが、これから6つの音声変化を具体的に説明していくので、そこを読み進めて頂くと、『あ~そうだったのか』と納得していただけると思います。

私はこの6つの音声変化のルールを知った時には目からウロコでした。

私はこの音声変化をきちんと理解するまでは、なかなか英語を聞き取ることができませんでしたが、音声変化の6つのルールを知ってしまえばリスニングは難しくありません。

音声変化の『連結』、『脱落』、『短縮』の3つに関しては、あなたも今までの中学や高校の英語の授業などでも出てきたので何となく理解しているかもしれません。

しかし、音声変化の『弱形』、『同化』、『変形』の3つに関しては、このルールを知らないと英語を何回聞いても聞き取ることができません。

そんな6つの音声変化について詳しく説明していきますね。

①連結

まず1つめの音声変化は連結です。連結は、1つ目の単語の「最後の子音」と2つ目の単語の「最初の母音」が繋がる音声変化です。

日常英会話では頻繁に起こる音声変化なのでリスニングに慣れてくると、ルールを知らなくても徐々に聞き取れるようになってきます。

代表的な例を挙げてみると下記のような表現があります。

『連結』の代表例
  • far away『ファー・アウェイ』→『ファーラウェイ』
  • Can I~?『キャン・アイ』→『キャナイ』
  • Could I~?『クッド・アイ』→『クダイ』
  • How are you?『ハウ・アー・ユー』→『ハワイ・ユー』
  • Just a moment『ジャスト・ア・モーメント』→『ジャスタ・モーメント』

②脱落

2つめの音声変化は脱落です。脱落は、単語の語尾の子音( p , t , d , k , g など)が発音されない音声変化です。

こちらも日常英会話では頻繁に出てきます。代表的な例を挙げてみると下記のような表現があります。

『脱落』の代表例
  • take care『テイク・ケア』→『テイッ・ケア』
  • good day『グッド・デイ』→『グッ・デイ』
  • sit down『スィット・ダウン』→『スィッ・ダウン』
  • give me『ギヴ・ミー』→『ギ・ミ』
  • I’ve found『アイヴ・ファウンド』→『アイ・ファウンド』

③短縮

3つめの音声変化は短縮です。短縮は、2つの単語がくっついて短くなってしまう音声変化です。

中学、高校の英語の授業で習っているものがほとんどなので、知っている方も多いと思います。代表的な例を挙げてみると下記のような表現があります。

『短縮』の代表例
  • I will『アイ・ウィゥ』→I’ll『アイゥ』
  • I am『アイ・アム』→I’m『アイム』
  • He is『ヒィ・イズ』→He’s『ヒズ』
  • He has『ヒィ・ハズ』→He’s『ヒズ』
  • You would『ユゥ・ウッドゥ』→ You’d『ユゥドゥ』

④弱形

そしてここからは知らないとなかなか英語が聞き取れない音声変化です。4つめの音声変化は弱形です。

例えば、『and』という英単語を例に挙げて説明いたしますね。

『and』を英語の辞書で調べてみると、『弱形』の発音である『ン(n)』、『アン(ən)』、『ンド(nd)』と、『強形』の発音である『アンド(ænd)』があります。

日本の中学や高校の英語の授業では、『強形』の発音である『アンド(ænd)』で英語を学習します。

しかし実際のネイティブの日常英会話では、『強形』の発音である『アンド(ænd)』は使わずに、『弱形』の発音である『ン(n)』、『アン(ən)』、『ンド(nd)』が使われます。代表的な例を挙げてみると下記のような表現があります。

『弱形』の代表例
  • and『アンド』→『ァヴ』、『ァ』、『ヴ』
    ・ham and eggs『ハム・アンド・エッグズ』→『ハム・ネッグズ』
  • of『オヴ』→『ァヴ』、『ァ』、『ヴ』
    ・out of『アウト・オヴ』→『アウダ』
    ・kind of『カインド・オヴ』→『カインダ』
    ・a lot of『ア・ロット・オヴ』→『ア・ロッダ』
  • you『ユー』→『ユ』、『ヤ』
    ・see you『スィー・ユー』→『スィー・ヤ』
    ・for you『フォー・ユー』→『フォ・ヤ』
    ・you are『ユー・アー』→『ヤー』

⑤同化

5つめの音声変化は同化です。同化は2つの単語がくっついて別の音に変わってしまう音声変化です。これに関しては知らないと全く聞き取れない場合もあります。

そんなにたくさんあるわけではないので、代表的な同化の例を挙げてみますね。

『同化』の代表例
  • want to『ウォント・トゥー』→『ワナ』
  • going to『ゴウイング・トゥー』→『ガナ』
  • got to『ガット・トゥー』→『ガダ』

⑥変形

そして最後の6つめの音声変化は変形です。変形はアメリカ英語限定の音声変化でフラップTとも言われています。

子音の『t』がタ行の音ではなく、ラ行やダ行の音に聞こえる音声変化です。代表的な例を挙げてみると下記のような表現があります。

『変形』の代表例
  • check it out『チェック・イット・アウト』→『チェキダウッ』
  • take it easy『テイク・イット・イーズィー』→『テイキッ・ディーズィー』
  • right away『ライト・アウェイ』→『ライダウェイ』
  • put it on『プット・イット・オン』→『プッディッ・ドン』

6つの音声変化を紹介しました。いかがでしょうか。最初の3つの『連結』、『脱落』、『短縮』はある程度、リスニング慣れによって聞き取れるようになります。

しかし最後の3つの『弱形』、『同化』、『変形』に関しては、そのルールを理解しないとネイティブの日常英会話をなかなか聞き取ることができません。

こういった音声変化は無限にあるわけではなく、規則的なルールがあるので、参考書などで一度しっかりと理解するといくらでも応用がきくようになり、その後のリスニング力が劇的に上がります。

この後、具体的なトレーニング仕方を紹介していきますね。

英語が聞き取れるようになるトレーニングの仕方

英会話初心者がネイティブの英語が聞き取れないたった3つの理由について紹介してきました。

ここからはその対処法(トレーニングの仕方)について私の体験談も交えながら紹介していきたいと思います。

英単語の覚え方

そもそも単語を知らないという理由に関しては、単純に知っている単語を増やすことが重要です。

『そんなことは言われなくても分かっている』と思うかもしれませんが、ここではどういった単語を覚えるかが重要になっています。

例えば英単語を覚えるために英単語帳を購入すると思いますが、ここでは『どんな英単語帳を選ぶか』が重要になってきます。

書店やインターネットでは様々な英単語帳が売られていますが、難易度別の英単語帳ではなく、日常英会話で出る順で収録されている英単語帳を選びましょう。

数ある英単語帳で私が特におすすめなのはこちらの『日常英会話に頻繁に出てくる順で英単語を覚える』という英単語帳です。この英単語帳は本当におすすめです。

この英単語帳のコンセプトは、その題名通り『日常英会話の90%の英単語をマスターする』で難易度に関係なく、とにかく日常英会話で出てくる英単語をマスターできます。

また単語の収録のされ方も秀逸です。

751のクラスターと呼ばれるフレーズで収録されており、751個のフレーズを覚えることで、日常英会話の90%をカバーする2000語の英単語を覚えることができるように工夫されています。

単語の音声もインターネットからダウンロードできるので正しい音声を直接確認することができるので安心です。

英単語帳には様々な目的別で売られていますが、日常英会話のマスターが目的なら、この英単語帳が最もおすすめです。

Amazonやメルカリやブックオフオンラインなどで購入すると、かなり安く購入できるのでおすすめですよ。

英語の発音の覚え方

そして次に英語の発音が十分に理解できていない人は、日常英会話を聞き取れるようになるために英語の発音の仕方の特徴をしっかりと理解しておく必要があります。

これに関しては、中学・高校でも習ってきたので、英語が得意だった人はある程度は理解できているとは思います。

しかし、日常英会話のマスターを目指すならきっちりと基礎を理解しておく必要があります。そこで私が使ってきた参考書の中でおすすめはこちらです。

この『世界一わかりやすい 英語の発音の授業』の著書の関正生先生は、英語を23年間教えている英語教育のプロ中のプロ。

今でも1週間に2000人以上を教えている人気英語講師。この先生の本がとにかく分かりやすいです。

英語の発音に関しては、このように基礎から丁寧に解説してくれています。

英語の発音を基礎から応用までこの本が一冊あれば十分に理解できます。英語音声のCDも付いているので安心です。

音声変化の覚え方

そして最後がリスニングの最大の壁である音声変化のトレーニングの仕方について解説します。私もこの音声変化を理解するのには本当に苦労しました。

どんな音声変化があるのかは、英語の参考書などで理解することはできるのですが、実際に日常英会話の中に音声変化が出てくるとなあなか聞き取ることができません。

頭では分かっているけどなかなか上手く聞き取ることができず、英語の勉強そのものが嫌になって、もうやめようかなと諦めた時期もありました。

そんな悪戦苦闘の中でようやく探し求めていた教材(プライムイングリッシュ)に出会い、やっとの思いで英語が聞き取れない状態を脱することができました。

それがこれです。

この教材のおかげで英語の音声変化をマスターすることで、リスニング力が劇的に伸びて、今まで苦労していた洋画や海外のアニメの英語の音声が聞き取れるようになりました。

英語が聞き取れるようになると、今まで苦労してきて嫌になりかけていた英語学習が楽しくなってきます。この教材は本当におすすめです。

私が実際に使ってみた教材(プライムイングリッシュ)の感想も含めてこのサイト内で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

英会話初心者が日常英会話のマスターを考えるとき、最も重要なのは継続的な正しい英語学習です。

ただ頭では分かっていても、『毎日の仕事が忙しくて勉強する時間がなかなか取れなかったり』、『英会話スクールなどに行くお金がなかなか捻出できなかったり』、『英語学習をなかなか続けることができなかったり』など日常英会話をマスターするには大きな壁が立ちはだかっています。

日常英会話をマスターするには、こういった問題を解決していかなければなりません。

『短時間で効率的・効果的』、『できるだけお金をかけない』、『通勤・通学などのすき間時間でもできる』など、そういった英語学習が必要になってきます。

そこで以下のページでは、日常英会話マスターのために具体的にどのような英語学習を行うべきかを紹介しています。

私が実際に試してきた中で最もおすすめの教材の特長とその違いの比較、継続できる正しい学習法です。

間違いのない教材選びと正しい学習法は、英語学習の失敗を防ぎ、日常英会話マスターの近道となります。